• 電時流⚡️
  • Posts
  • Google Cloud Next 25:新たなAI機能が続々と発表

Google Cloud Next 25:新たなAI機能が続々と発表

また、Anthropicが月額200ドルのサブスクリプションプランを開始

Author

Jack Lajoie
April 10, 2025 • 読了時間4 minutes

⚡️ 見出し

🤖 AI

OpenAI、「パイオニア・プログラム」を開始―ドメイン特化型AIモデルのチューニングを支援 - 選ばれた企業は、実世界の課題解決に向けてカスタムベンチマークやファインチューニングモデルの構築にOpenAIと共同で取り組むことができます。[OpenAI]

Drafted、AIと動画履歴書を活用して若手求職者の就職を支援 - スタートアップのDraftedは、候補者の動画履歴書をAIで分析し、より効果的に求人とのマッチングを図っています。[TechCrunch]

8Flow、企業の業務フローをAIで可視化―1,000万ドルを調達 - このスタートアップは、視覚的インターフェースを通じて企業データとプロセスをAI対応にしようとしています。[VentureBeat]

SamsungとGoogle Cloudが提携拡大、Gemini AIを家庭用ロボットBallieに搭載 - スマートアシスタントのBallieにGemini AIが搭載され、より自然な対話と高度な機能が実現されます。[Samsung Newsroom]

OpenAIのGPT、スパム送信で8万通のフィルター回避メールに悪用される - セキュリティ研究者が、GPTを使った巧妙なプロンプトによるスパム攻撃が従来の検出を回避した事例を明らかにしました。[Ars Technica]

Apple、SiriのAI刷新に失敗―内部対立で生成系技術の導入が遅延 - AppleはSiriのAIアップグレードにおいて内部対立や機会損失により苦戦し、GoogleやOpenAIに後れを取っています。[The Information]

AI保険スタートアップOminimo、2億2,000万ドルの評価額で初の投資獲得 - このAI活用型保険スタートアップは、自動リスク評価と引受プラットフォームの拡大に向けて資金を調達しました。[TechCrunch]

WordPress.com、無料のAI搭載ウェブサイトビルダーを公開 - ユーザーが自然言語プロンプトでゼロからウェブサイトを構築できる生成AIツールを提供開始しました。[TechCrunch]

🦾 新興テクノロジー

ミームコイン、AI、DeFiが急騰―関税懸念の後退で暗号資産市場が反発 - AI関連トークンや分散型金融への関心が再燃し、デジタル資産市場が回復しています。[CoinDesk]

関税と貿易摩擦がビットコイン導入を後押しする可能性―Grayscaleが分析 - Grayscaleは、世界的な貿易不確実性の中で分散型資産への需要が高まると予測しています。[CoinDesk]

🔬 研究

新AIツール、過去のMRIスキャンから多発性硬化症の進行を分析 - 研究者らはMindGlideというディープラーニングモデルを開発し、従来は使えなかったスキャンから脳病変と体積データを解析可能にしました。[Nature Communications]

⚖ 法律

欧州、AI革新と競争力を目指す新戦略文書を発表 - 欧州委員会の「AI大陸」計画は、倫理と世界的リーダーシップを重視しながらAIの発展を推進します。[European Commission]

OpenAIの弁護士、イーロン・マスクによる業務妨害の差し止めを裁判所に要請 - 同社は「違法かつ不当」な行為をやめさせるため、差止命令を求めています。[TechCrunch]

米議会、「No Fakes法案」を再提出―AIディープフェイク規制に超党派の支持 - 音楽や映画などにおける本人の無断デジタル複製を規制する法律案が再提出されました。[Billboard]

トランプ氏が利用意向示す中、米議会がディープフェイク法案の可決に近づく - 議員たちはAIによる人物の模倣表現の規制に向けて動いており、政治家もその戦略的活用に関心を示しています。[Ars Technica]

🎱 その他

ブラック・ミラー シーズン7レビュー：人間味を帯びたテックの物語 - 最新シーズンは、テクノロジーの暗部を探る一方で、より温かく感情的なストーリーが展開されます。[The Verge]

🔌 これに接続して

Google Cloud Next ’25で、スンダー・ピチャイ氏はGemini AIの広範な統合をGoogle Cloud、Workspace、サイバーセキュリティサービスにわたって発表しました。Geminiは開発のコパイロットであると同時に、エンタープライズの中核を担う存在として位置づけられています。基調講演では、AIエージェント、クロスプラットフォームのオーケストレーション、そしてGemini 1.5 Proの拡張コンテキストウィンドウを基盤とした新しい開発者スタックが強調されました。

  • Gemini 1.5 Proは、Workspace（Docs、Gmail、Sheets）およびVertex AIに組み込まれ、アプリ内推論や文書要約に最大100万トークンのコンテキストウィンドウを提供。

  • 新ツール「Gemini Code Assist」はDuet AIに代わり、コーディング提案、デバッグ、エンタープライズ向けセキュリティ統合を強化。

  • Geminiを基盤とする「AIエージェント」はマルチステップの業務フローを実行し、サードパーティAPIとの統合で自律的な業務運用の未来を示唆。

  • Vertex AIのGemini APIは、エンタープライズデータによるグラウンディングやGoogle検索との統合により、ハルシネーションを低減。

  • Chronicleセキュリティツールには、Geminiによる脅威検出、要約、対応推奨の自動化機能を搭載。

🧠 Googleは、個別AI機能からエージェント基盤のインフラへの移行という戦略的転換を図っており、マルチモーダルかつ深く統合されたモデルが、単なる補助ではなくエンタープライズの中核になると見込んでいます。

Anthropicは、OpenAIへの対抗を強化するため、最上位モデルClaude 3 Opusを提供する「Claude Team」プランを発表しました。このプランはビジネスユーザーや高度な利用者を対象としており、より高性能で協働的な機能を月額1ユーザーあたり30ドルで提供します。

  • Claude Teamの契約者は、20万トークンのコンテキストウィンドウと、Claude 3 Opusの新機能を先行利用可能。

  • プロンプトのチーム内共有や記憶機能の持続により、協調的な作業や一貫性のある応答が実現。

  • 精緻なモデレーション機能と使用分析も含まれ、コンプライアンス重視の組織に対応。

  • Claude 3 Opusは高度な推論力と多言語対応能力を備え、エンタープライズ展開を見据えた設計。

  • モバイルアプリやカスタムモデルパーソナリティも今後のロードマップに含まれ、柔軟性と制御性が向上。

🧪 Anthropicは信頼性と可解釈性を重視した着実なアプローチを取っており、企業が「パワーより信頼性」を求める場面では、これが大きな競争優位となる可能性があります。

Adobeは、主力クリエイティブツールであるPhotoshopとPremiere Proに生成AIエージェントを統合し、自然言語で複雑な作業を指示できる「Actions」機能を発表しました。このアップデートにより、複雑な編集作業がより直感的かつ半自動的に行えるようになります。

  • ユーザーは「夕焼け風にして」などのコマンドを入力するだけで、PhotoshopやPremiere内で複数の編集ステップが自動実行されます。

  • AIエージェントはクリエイティブ文脈を理解し、背景の差し替え、音声のレベル調整、シーンの一致など複雑な処理も対応。

  • 生成エンジンは引き続きAdobe Fireflyが担いますが、「Actions」がプロンプトとビジュアル編集ロジックをつなぐ新たな操作レイヤーを提供。

  • Premiere ProではAIによるスクリプト同期、オブジェクトの追加・削除、リアルタイムのショット提案なども実装予定。

  • これらの機能はベータユーザーに提供開始されており、2025年後半に一般公開予定。

  • まるで「Photoshopにこうしてほしい」と言うだけで、それを実行してくれる―眠らないデザインアシスタントのよう。

🎨 Adobeのアプローチも、Googleと同様に単発機能からタスク単位のAIエージェンシーへと進化しており、クリエイティブツールが「コラボレーター（共同作業者）」へと変化しつつあることを示しています。構想と実行の間のギャップが、ますます縮まろうとしています。

 🆕 更新

📽️ 毎日デモ

🗣️ 対話